「親になったらわかるよ」と親に言われた時の違和感。もやもやした気持ち。同じ経験をされた方の話なのであっという間に読んだ。
親のそれは単なるエゴだったとわかる。
子どものためという名の親のエゴ。この本を読むとその正体がわかる。
勉強させたい。学校に行かせたい。子のためを思えばのことだけれど、それが行き過ぎると子どもの力を奪うことにもなる。そして、待つこと、放っておくことの難しさもひしひしと伝わった。
娘さんの花火のエピソードはすごく心に残った。
お皿を割ってもまず娘さんの怪我の心配をし、頭ごなしに叱るようなことのなかった深爪さんですら、そうなる。子どもを叱る場面というのは絶対に出てきそうなものだが、親に叱られることを避けて生きようとする子もいる。
本人が叱られたことはなくても、兄弟や友達が叱られているのを見るだけで、恐怖を覚えてしまうのだ。
叱られる怖さを植え付けないというのも案外難しいものだと思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年6月17日
- 読了日 : 2023年6月17日
- 本棚登録日 : 2023年6月17日
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