【概要・粗筋】
第一次世界大戦のイタリア、アメリカ人でありながらイタリアン軍少尉である「ぼく」は、前線で従軍看護婦であるキャサリンと出会う。最初は遊びの付き合いだったが、前線で負傷し、ミラノの病院で彼女と再会したとき、「ぼく」は一目で彼女に恋し、人を愛することを初めて知った。しかし、傷が癒えた「ぼく」は身重のキャサリンを残して前線に戻らなければならなくなった。
【感想】
10年ぐらい前に翻訳で読んで、特に印象には残らなかったのだけど、原書で読み返してみるとなかなかよかった。印象に残らないのは、特段劇的なことは起きず淡々と物語が進んでいくからであろう。
フレディックとキャサリンとの会話の部分が読んでいて楽しかった。特段大したことを話しているわけではないのだが、愛し合っているというのはよくわかった。臨終の間際にキャサリンが、フレディックに他に女を作るなと云うところが、好きだ。
英文は他のヘミングウェイ作品と同じく簡潔で、各章も短いので読みやすい。洋販の分類通りTOEIC600点以上あれば問題ない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文芸
- 感想投稿日 : 2011年6月19日
- 読了日 : 2007年3月
- 本棚登録日 : 2011年6月19日
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