ビルマの竪琴 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1959年4月17日発売)
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感想 : 154
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現地に行った。赤土を踏んだ。慰霊法要をした。視界がぼやけた。

昨年11月のインド・ミャンマー行きから帰ったら必ず『ビルマの竪琴』を読むと決めていて今回映画('56年版)も鑑賞した。
文章やワンシーンの端々に見られるビルマの景色や人々。ついこないだ行ってたもんやからイメージしやすい。'56年版は半分くらいしか現地での撮影が出来なかったらしいけど私達が行った時とさほど変わっていなかったのが驚きだった。

作中の竪琴と現地で聴いた箏の音色が何度も重なる。両楽器で演奏された「埴生の宿」が頭から離れない。その時の静寂もまるで同じ。

慰霊法要の時みたく、また何かが押し寄せて視界がぼやけた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年9月8日
読了日 : 2015年9月8日
本棚登録日 : 2015年9月8日

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