神との対話: 宇宙をみつける自分をみつける (サンマーク文庫 E- 33 エヴァ・シリーズ)

  • サンマーク出版 (2002年4月1日発売)
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感想 : 125
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よくわからんな、と放り出してから数ヶ月、衝動的に再び手に取りたくなった本。
それはちょうど、精神世界に免疫がなかった時期から、
精神世界を「あるもの」として理解し始めたころのことでした。

追いつめられた著者がある深夜、神への罵詈雑言の手紙を書いたところ、手が勝手に動き出し、神が降りてきた。
そしてそこから始まった一連の対話を綴ったものが本書です。

正直、わからない、インチキだと割り切るならそれでもいいと思いました。
著者が本当に必要だったときに神の声を聞いたように、
我々もこの書を手に取るのは、各自が必要なタイミングでいいと思うのです。
もちろんそんなタイミングが来ない人もいるでしょう。
しかしもちろん彼らが劣っているわけではなく、受け取りたい人が受け取ればそれでいいのだと思いました。

「わたしはすべての者に、つねに語りかけている。問題は、誰に語りかけるかではなく、誰が聞こうとするか、ではないか?」

これは本書19ページに実際に書かれている文章です。
人というのは、自分のフォーカスしたものしか受け取れない、というふうに解釈しています。

そんなわけで神の声を聞くつもりでいる人にオススメ、という非常に対象の狭い本だと思いますが、私が手にしている本は第二十四刷。
結構売れてるみたいです。
異様なまでのパワーを感じさせますし、神様との対話という前提である以上、
偶然に開いたはずのページにすら何らかの意味合いを感じます。

このレビューを書きながら開いたページの、最初に目に入った文章をぜひ紹介しましょう。

「人間にとっていちばんむずかしいのは、自分の魂の言うことを聞くことだ(そうできるひとが、どんなに少ないかわかるだろうか)。」
P.140

こういうレビューは、自分の書きたいことを書くのがまず大切かなと思うわけですが、
どうしても「これは書かない方がいいかな。書いたら役に立たないレビューになりそうだな」
という不安が入り込んでしまいます。
それは「好きなように書き続けなさい」という魂の声を聞いていないわけで、
本当に難しいなと思います。



ぜひとも本レビューも、感想のひとつだと思ってお読みください。
どうでもいい話ですが、私は結構こういうレビューを聖書の一説であるかのように尊重(というか盲信?)しようとする節があります。
同じような方にも、ぜひ21ページの言葉に触れていただきたいと思います。

「皮肉なことに、あなたがたは神の言葉ばかりを重視し、経験をないがしろにしている」

なかなか痛かったです。でも痛いってことは当たってるってことだと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年3月29日
読了日 : -
本棚登録日 : 2014年3月29日

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