タイトルがほとんど語っていますが、
それでも読んでみて確信を強めるのもアリだと思います。
得たければ、与えよ。
無一文でも、与えられるものがある。
そして大切なのは、与えた以上受け取るということもちゃんとしよう。
自分が受け取らないと循環のシステムが止まってしまって、与えようとした人も与えられなくなる。
そんなことを教えてくれるようでした。
個人的に難しいと思ったのは、
お金を得ることを前提としてお金を与えるということはどうなのか、
ということでした。
それについて、「本当に与えるということ、あるいはあなたの「帳尻合わせ」の意識について」というトピックで取り扱われています。
以下の引用は、50ページのポール・ハートゥニアン氏の発言です。
「何かしらを差し出してそれが十倍になって戻ってくるのを待つというのは、僕に言わせれば、本当に与えるという行為ではない」
作者さんはこれを衝撃的な意見だと述べ、大切なポイントをついているとコメントしています。
覚悟していたものの、なかなかの鬼門ですよね。
真心で差し出すということは、結構苦労しますからね。
私の実践として、コンビニでお財布を開き、指先に触れた小銭をランダムに入れるということを繰り返しました。
それで前よりは執着から離れたような気がします。
それまでは、「ほら、差し出しました、差し出しましたよ! 差し出したのは私ですよ!」と言わんばかりの態度で募金箱に入れていたので、
そのときと比べるとかなり進歩した方だと思っています。
それでも思ったことは、与えたら戻ってくるのは事実だと思います。
真心から差し出すのが一番効果的なのかもしれませんが、
たとえ下心があったとしても戻ってくるものだと思いますし、
その下心はやがて消えていくものだと感じつつあります。
ここしばらく、本当に必要なタイミングで臨時収入が入ってくるのを実感しています。
見返りを期待していた私でも、ちゃんと助けてくれるみたいです。
募金箱を見たら憐れむのではなく、
「私のために、お金を入れさせていただく。与えさせていただく」という気持ちで与えよう、と今では思っています。
最後に言うのもなんですが、ジョン・ハリチャラン氏の「まえがき」がとても素敵です。
そこを読むだけでも、本書を手に取る価値はあると思います。
- 感想投稿日 : 2014年3月29日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2014年3月29日
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