母親ウエスタン (光文社文庫 は 35-1)

著者 :
  • 光文社 (2015年1月8日発売)
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感想 : 48
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父子家庭を渡り歩く主人公の広美は、様々な環境で必死で生きているこどもたちを、少しでも支えてあげたいという一心で、日々を過ごしている。
それは、広美のエゴのようにも感じられるし、実際に育てられたこどもの何人かは、大人になってからも、広美の存在に振り回されているし、とはいえ、広美がいなかったらまっとうに成長できていたかも危ういし。
納得いく部分と、しっくりこない部分とがある一冊だった。

私には、ここまで自分を犠牲にしてまで、こどもたちのサポートにコミットできるとは思えない。
広美にどんな過去があるのか、お話の中では明らかにはなりきらないが、そういう人生もあるのか、いや現実にはないだろう。
ただ、それくらいの気持ちで、自分のこどもや、場合によっては生徒たちなどと向き合う人たちには、本当に尊敬しかない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年6月6日
読了日 : 2023年5月23日
本棚登録日 : 2023年5月1日

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