カメラマンと同棲する被写体の女の子が主人公の話。
恋愛とかよりも摂食障害の描写が痛い。
けしてきれいな話ではなかったし、最後も希望がない。
でもそこがリアルなのかもしれないと思った。
希望の光が見えるその松木の手を取ること、今のこの日常を変えるのは想像以上に勇気のいることで難しい。
今のままの自分でいられる場所に留まることの方が結局は楽なのだ。
だからやっぱり新崎の元へ早希は帰ってきた。
それも彼は見越していたのだろう。
この男の欲求と自分の制限に彼女はこのまま捕らわれ続けるのだろうか。
松木との将来を選べなかった早希には明るい未来が見えない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年2月12日
- 読了日 : 2013年2月8日
- 本棚登録日 : 2013年2月8日
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