最後の恋 (角川文庫 き 22-7)

著者 :
  • KADOKAWA (1999年9月1日発売)
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本棚登録 : 214
感想 : 18
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主題はラブストーリーだけれど、恋のすれ違いの切なさやときめきよりも姉と弟の互いを思う心に感動。孤児院で育った姉弟、アキと潤。潤は重い心臓病を抱えていて、アキは弟の治療のために必死でお金を稼ごうとする。当たり前のように自分の事は二の次にして生きてしまう「姉の心情」は読んでいても痛々しいくらいなのに、温かくてまっすぐ。守りたい家族がいる人には堪らない言葉がたくさん出てきます。いとしくなる。
ドラマは、当時まだ子どもだったので観たことありません。同じく北川さん脚本、常盤さん出演の「ビューティフルライフ」は観ていたから、なんとなく同じ雰囲気の映像を思い描きながら読み進められました。別物かもしれないけれど。ドラマからのノベライズだったせいか所々脚本ぽいな、というか場面の移り変わりに違和感を感じたけれど、素敵な雰囲気の、いい小説です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年5月27日
読了日 : 2013年5月26日
本棚登録日 : 2013年5月26日

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