2002年ノーベル物理学賞の小柴さんによる、ご自身の研究分野の解説書。いかにも実験屋さんらしく観測機器の話から入っているのはよいが、説明にぶっきらぼうなところがあり、理解を妨げる。例えば167ページ図6-5で天頂角分布の角度依存性がエネルギーに依存する理由が記述されていないなど。あと巻末の読者チャレンジでも2乗して1000では?とか。とはいえ、ニュートリノ天文学という分野自体、将来に向けての大きな可能性を感じさせる一冊である。
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カテゴリ:
サイエンス
- 感想投稿日 : 2014年11月3日
- 読了日 : 2014年11月3日
- 本棚登録日 : 2014年11月3日
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