図書館の育児書関連のコーナーでたまたま目に。
それぞれの作家の家族関係やその中で経験した感覚を思い思いに話し、それに時々心理学的な視点から話しているもの。
いつも読む提言書的な育児本とはまた違い、ある意味で楽になれる。
特によしもとばななの小説から抜粋した箇所と、子育てを通しておこる事象に対しての感性がらしくていいなぁと思いました。
以下メモ
「まだ子供の時だけに感じる独特の世界の味。過日みたいにもいでももいでもなくならなかった、家庭の雰囲気。飽きるほどおよぎまわってもまだひろかったあの家は、たったふたりの不安定な男と女がつくっていただけのものだったということを、大人になってしりきっと誰もががく然とすることになる。(ちんぬくじゅうしい)
」
「愛されているってこういうことだな
この人に触っていたい、優しくしたい、そう思ってもらうことなんだと私は体でおぼえている。だから嘘ものの愛には体が反応しないように、きちんとできている。そういうのが育てられたっていうことなのだろう(みずうみ」
「いつでもおへそをあったかくして、頭に血がのぼらないよう心も体も力を抜いて、お花みたいに生きてね。それは権利なの。生きているうちに必ずできることなのよ(みずうみ)」
「人間がもっとだらしなく、雑多で、しょうもなく、治らないけどバランスとれて本人がくるしんでなくて、その人にとって明日も起きたらその位置が割と楽しいならいいんだみたいな方向性」
母の権力
自分が親になってみて絶大な権力には驚きますもん。
家族の構成員を内面的に破壊することもたやすいんですよね。
わたしは子育ての環境はどうでもいいことが多ければ多いほど、いいような気がしているんです。
動物を飼っているいると人の考えからみたら一見、不合理に見える自然性にむきあって教えられることもおおいですよね。
- 感想投稿日 : 2018年8月9日
- 読了日 : 2018年8月9日
- 本棚登録日 : 2018年8月9日
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