1人の女性に翻弄される3人の男性。自分を知りたいとニューヨークで生活している日本人の物語。
男の人をそれぞれ私、僕、俺と区別させながら心理描写を綺麗に描いてあり、単純に面白かったです。
登場人物は皆何かに縛られて、何かから逃げたいと思っています。日本が舞台では描けないアブノーマルな描写と世界観は読者を退屈させず、何度も裏切られました。
自由だからこそ本当の自分と向き合うことに言い訳が出来ない。行動してしまう。そして知りたくなかった本当の自分さえ知ってしまう。この小説はそんな自分とどう生きていくかまで責任を持って最後まで描いてくれています。
どんな場所でもどんな自分でも受け入れて生きていく。
そんな人間の強さを感じさせてくれる1冊でした!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年8月3日
- 読了日 : 2019年8月2日
- 本棚登録日 : 2019年8月2日
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