出口のない海 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2006年7月12日発売)
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本棚登録 : 3950
感想 : 479
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横山秀夫先生デビューです。
戦争青春小説。

私は恥ずかしながら「回天」と云うモノを知りませんでした。
今年(H19)の夏に、「はだしのゲン」の映像化があったせいが、戦争の話題にはとても敏感になりました。
そしてこの本を読んで、「回天」について自分で調べたりもしました。

燃料は片道だけ、生きて帰れない人間魚雷。

神風特攻隊の魚雷版なんですね。
こんなモノが普通に考え付くのが「戦時中」なんだなと、うすら寒くなりました。

勇気を振り絞り「◎」と書いた人、胸を張り「◎」と書いた人。
考え抜き「×」と書いた人。

誰も責めることは出来ません。
しかし、仲間の出した答えを見て、なんとも云えない感情を抱くことは仕方のないことでしょう。

ある日突然、大切な人が、モノが取り上げられる。
それが「戦争」
その人のために、命を張る特攻隊。

本当に私たちは平和ボケしてるな~と思う。
野球小説としても面白いです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 横山秀夫
感想投稿日 : 2013年10月14日
読了日 : 2007年11月14日
本棚登録日 : 2013年10月14日

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