横山秀夫先生デビューです。
戦争青春小説。
私は恥ずかしながら「回天」と云うモノを知りませんでした。
今年(H19)の夏に、「はだしのゲン」の映像化があったせいが、戦争の話題にはとても敏感になりました。
そしてこの本を読んで、「回天」について自分で調べたりもしました。
燃料は片道だけ、生きて帰れない人間魚雷。
神風特攻隊の魚雷版なんですね。
こんなモノが普通に考え付くのが「戦時中」なんだなと、うすら寒くなりました。
勇気を振り絞り「◎」と書いた人、胸を張り「◎」と書いた人。
考え抜き「×」と書いた人。
誰も責めることは出来ません。
しかし、仲間の出した答えを見て、なんとも云えない感情を抱くことは仕方のないことでしょう。
ある日突然、大切な人が、モノが取り上げられる。
それが「戦争」
その人のために、命を張る特攻隊。
本当に私たちは平和ボケしてるな~と思う。
野球小説としても面白いです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
横山秀夫
- 感想投稿日 : 2013年10月14日
- 読了日 : 2007年11月14日
- 本棚登録日 : 2013年10月14日
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