が、学園モノだ〜〜!?
桜花宮、招陽宮、辺境…と巻ごとに舞台が変わるので、話の軸は変わらずともまるでそれぞれが別ジャンルの物語のような印象を受けていたのですが、今巻の実態はもはや学園モノと呼べるのではないでしょうか(??)
学園モノの良いところは、幅広い人間が会することで異なる価値観を知ったり同じ目標に向けて切磋琢磨したりする姿が見られるところですよね。まさに雪哉くんも同世代の子供達と触れ合い、高め合い、団結することで、私刑暴力折檻搾取等々が蔓延る山内をフルパワーで戦い抜く覚悟を固めていて…子供たちの活躍する姿は爽やかで良いですね。ちょっと雪哉くんの覚悟の固まり具合が想像以上でしたが……雪哉くんの働きぶりのおかげで若宮殿下のための環境が着々と整えられていて、スゴイ。これが忠誠心…?
お気に入りポイントを挙げるなら、傲慢を押し通すことを決めた宮烏がいる一方で、喧嘩を仕掛ける野蛮さを捨てない山烏たち(自認含む)がいたのが良かったです。中途半端に寄り添おうとするよりも、己の使える力を出し切れるやり方を貫いたほうがかっこいいんだなぁと思いました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月18日
- 読了日 : 2024年3月17日
- 本棚登録日 : 2024年3月17日
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