放射線医が語る被ばくと発がんの真実 (ベスト新書 358)

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  • ベストセラーズ (2012年1月7日発売)
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被ばくによる発ガンリスクに関して、臨床医としてわかりやすく教えてくれる。必要以上に怖がり過剰反応することの愚かさを詳らかにしてくれている。
驚きなのは、発ガンリスクを比べると運動不足は200〜500ミリシーベルトを浴びるのと同じ程度の発ガンリスクがあるということ!喫煙と毎日3合以上のお酒は2000ミリシーベルト以上と同じ!
また面白いのは原爆が投下された広島は女性では世界一長寿の都市であり、一方原発事故のチェルノブイリは平均準用が下がっていること。チェルノブイリは年間の被ばく線量が5ミリシーベルト以上となる地域の住民に強制移住がなされた。移住による精神的なストレスが大きく影響したものと考えられている。結局は伸び伸びとストレス無く普段の暮らしを送る事が一番良いということ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: LA-1 先進課題
感想投稿日 : 2014年4月24日
読了日 : 2014年4月24日
本棚登録日 : 2014年4月24日

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