人類の歴史という大きな視点では後進国であったヨーロッパ人が世界の大陸を征服できたのはなぜか?という大きな問に大陸単位での環境要因(自生していた動植物)→農業の成立→職業分化=技術発展 + 家畜の保有=病原菌への態勢という答え。メッセージがかなりシンプルな割に上下2巻と長く同じ話が何回も繰り返されるのはややイライラするが、視点は非常に面白い。ただし、もっと知りたかったのはユーラシア大陸という単位は大きすぎ、なぜ辺境の地であったヨーロッパや日本が発展し、農業の発生地点のメソポタミアと中国は侵略される側だったのか?という問い。最後に申し訳程度に仮説が示されるものの、ちょっと残念。
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2020年6月16日
- 読了日 : 2020年6月16日
- 本棚登録日 : 2020年6月16日
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