椿ノ恋文

著者 :
  • 幻冬舎 (2023年11月1日発売)
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また小川糸さんに癒された(๑・̑◡・̑๑)

鎌倉で「ツバキ文具店」を引き継いでから、バーバラ婦人とのご近所付き合いだけがかろうじて血の通った交流だったポッポちゃんだったのに、いつのまにやら同じ屋根の下で五人で暮らしている 

時が経つのが早い…

『キラキラ共和国』から六年経った今、QPちゃんは中三になり受験を控え、下に生まれた妹と弟が今年揃って小学校に入学していた
同じ学年かあ、それは大変だね

代書の仕事を再開したと思いきや、次から次へと依頼が舞い込んできて大奮闘
依頼人の人生のほんの一瞬に携わる仕事だけど、それが人生の岐路だったりする訳でなかなかハード
その人になりきり、相手に何かを伝えるって難しい事だよね
でも紹介された手紙の文面は、どれもポッポちゃんの真心がこもっていてとっても温かかった
これならきっと相手に気持ちが伝わるはず
人に幸せを与えられる仕事って素敵だなぁ

作品のメインの一つは、先代が生前に書いた沢山の恋文
いやいや、これは意外だった…

もう一つはQPちゃんが久しぶりにポッポちゃんに書いた手紙
素っ気ないQPちゃんの態度に悩んでいたポッポちゃんだけど、手紙には素直な想いが書いてあって心にじわっと来た
ああ、そうだったんだ…
良かれと思ってしたことが、相手を傷つけてしまうことってあるよね
手紙って良いもんだ

今回は鎌倉だけではなく、椿の木が300万本ある伊豆大島にもスポットがあたっている
行った事がないので、一緒に旅している気分になった

そういえば、レディ•ババはどうなったのかなあ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月17日
読了日 : 2024年1月17日
本棚登録日 : 2024年1月17日

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