やっぱり近藤史恵さんの作品は読みやすい
サラッとしていながら、しっかり浸透してくるのが嬉しい
この作品は、料理店の客と店員のエピソードが短編集になっているが、それぞれに出てくる客が繋がっている訳ではないので、前の短編を忘れてしまってもノープロブレム
普段無口で変人の三舟シェフが鋭い観察眼と言葉をヒントに、客の悩みをお節介にも一歩も二歩も三歩も踏み込んで解決してくれる、そんな心温まるお話
舞台はテーブル席が5席、カウンターが7席、店員はオーナー兼シェフを入れて4人だけの下町の小さな家庭風フランス料理店
その日で決まる料理やデザートがとても美味しそうで、よだれが出てくる
訳ありの客に、良いタイミングでサービスで出してくれる特製ヴァン・ショー(シナモンとスパイスが効いていて、輪切りのオレンジが入っている赤のホットワイン)がまたいい
私もこいつに癒されたい
以前西島秀俊さんがシェフ役で出演していたドラマの内容と同作品は、そのままだった
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年5月16日
- 読了日 : 2023年5月16日
- 本棚登録日 : 2023年4月30日
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