GDPの60%が内需から成り立つから、円安は輸出依存度10%に頼る企業しか利しない。自動車関連部品などは、そのおこぼれに預かれるかもしれないけど、生産拠点を海外に移す企業が多いことを考えれば、円安は日本全体にとっては不要なのではないか。円安は海外からのツアー客を呼び込むことに成功したと言う面も有るけど、長く呼び寄せることのできる仕組みがなければ、いつかは飽きられてしまう。当然、内需を冷やす増税は止めた方がよい。
また、労働者数が増えたと言っても、非正規社員が増えただけで、正社員は減っている。
結局GDPか増えることは、実質または名目賃金が増えることに繋がらない。GDPにどこまでも頼ろうとする今の政権の姿は、戦前の巨艦主義に頼り敗北した姿と同じではないだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
山口正洋
- 感想投稿日 : 2016年4月17日
- 読了日 : 2016年4月17日
- 本棚登録日 : 2016年4月17日
みんなの感想をみる