チューリップやヒマワリくらいしか花の名前も知らない男子高校生二人が、なりゆきで園芸部に入って活動するおはなし。途中で一人増えて、男子三人が主な登場人物。
それなりに頭が良く落ちついた校風の、あまり部活動が盛んでない学校が舞台。主人公はその平均的な生徒。もう一人は逆に、その学校では珍しく不良っぽい生徒。後から増える一人は中学時代不登校で、人に顔を見られたくないために段ボールをかぶってこっそり相談室に通学している。
タイプの違う三人が慣れない花の世話をするうちに打ち解け、一緒に手入れをした花壇が賞を取ったり夏休みにキャンプをしたりと、種類ごとにペースの違う花の成長と重ねて変化してゆく様子を描く。高校入学から秋の文化祭後までの半年程度の物語で、展開もエピソードもありがちながら、あったかくてほっとするような作品でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
借
- 感想投稿日 : 2014年10月11日
- 読了日 : 2014年10月11日
- 本棚登録日 : 2014年10月11日
みんなの感想をみる