死神の矢 (角川文庫 緑 304-33)

著者 :
  • KADOKAWA (1976年5月1日発売)
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本棚登録 : 123
感想 : 7
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考古学者、古舘博士のひとり娘・早苗。博士は三本の矢を使った奇異な婿選びを発案する。
ざっくり冒頭はこんな感じ。
この後、この三本の矢を使った殺人事件が繰り広げられ、我らが金田一耕助が謎を解いていくという流れ。
最後の方は若干の力技を感じずにはいられなかったが、愛情とは何か? が軸にあり、楽しく読破。
同時収録の「蝙蝠と蛞蝓」は、金田一耕助がちょこっとだけ活躍する第一人称で進むタイプの短編。本文中でも出る、タイトル案は実際に考えていたであろう「蝙蝠男」「人間蝙蝠」を江戸川乱歩みたいだという件は、ちょっとニヤッとしてしまいます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 横溝正史
感想投稿日 : 2018年4月26日
読了日 : 2018年4月26日
本棚登録日 : 2018年4月26日

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