本書は麻生太郎(元首相・現副総理)の「自発性」発言に刺激されたという。
本書は創氏改名の経過についても詳しい。新たな資料によって「創氏改名」の真実を追求して一気に読むことが出来た。「氏」(名字)という日本独特の制度を他民族(朝鮮)に強要したことがもともと誤りであった。
「自発性の強要」という結論も納得できるものである。
しかし警察をはじめ当時の人々の中には、日本人(当時は内地人とも呼称)との同一化を警戒する動きもあった。区別が出来なくなるからである。そのために日本人らしい「氏」ではない金本・張本などという氏も許容されたという。
なお、日本独特の「氏」(名字)をなんの疑いもなく使っているガラパゴス的日本人の文化についても一言欲しかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会評論
- 感想投稿日 : 2016年1月14日
- 読了日 : 2016年1月14日
- 本棚登録日 : 2016年1月14日
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