ルソーの絵本―夢の宝さがし (小学館あーとぶっく)

著者 :
  • 小学館 (1994年7月6日発売)
3.40
  • (4)
  • (3)
  • (11)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 107
感想 : 8
3

子どもに読ませたくて手に取った本。
子どもが興味を持てるような切り口で解説されていてとても楽しい。
自分自身は美術に疎いので、初めて知ることばかりでとても興味を持ちながら読めた。
絵の鑑賞の仕方って自由でいいんだなぁ、と改めて。

最後にルソーの略歴が説明されたページも。
生活のために別に仕事をしながらの、日曜画家からスタートしたとのこと。50歳を前に仕事を辞めて画家への道を選んだのだとか。審査のない展覧会=アンデパンダン展を気に入って毎年出展していたとのこと。
きちんとした美術教育も受けず、裕福ではなかったらしいけど、それでも画家を志したその情熱がすごいな。
どのグループにも入らなかった彼は素朴派と呼ばれるらしい。確かに自由に、心の赴くままに描いてる気がする。
ジャングルを好んで描いたみたいだけど、ジャングルには行ったことがないらしい。それでも想像力を膨らませて描いたジャングルはちょっと不思議。でもそれがまたかえって素敵だと思う。
ルソーは妻のために作曲もしてるらしい。裕福でないにも関わらず文化的にはとても豊かだったのだろう。様々な文化人や芸術家とも交流があったようだ。きっと奥さんとも良い関係だったんだろうなぁ。
ルソーが情熱を持ち続けて第2の人生を歩んだように、私も自分の道を見つけたいと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年10月10日
読了日 : 2019年10月10日
本棚登録日 : 2019年10月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする