『黄泉醜女』
木嶋佳苗を題材に、それぞれ社会的に違う立場の女たちの嫉妬を書いたもの。
語り口調がほとんどだから読みやすい。最後仰々しすぎるのでは?と思いつつも、面白くて一気に読んだ!「人について語るとき自分の色眼鏡を露呈させて、自分を語っている」(大意)と『愚行録』の解説で読んだ通りだ。
バリキャリの女は木嶋佳苗の男を立てて頼る生き方に注目し、元ブスが努力して綺麗になったあと専業主婦になった女は完璧な自己肯定をする内面に注目する。
いわゆるキラキラ女子を「何にも考えてなさそう」と腐しながら「でも私はブス時代に精神を鍛えられた」と自負する流れがそっくりそのまま書かれてて怖くなった
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年12月30日
- 読了日 : 2015年12月30日
- 本棚登録日 : 2015年12月30日
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