オッリぺッカ・ヘイノネン「学力世界一」がもたらすもの (NHK未来への提言)

  • NHK出版 (2007年7月1日発売)
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OECDのPISA(国際学習到達度調査)で2年連続世界一となったフィンランド。その教育改革を主導したヘイノネンさんのインタビュー内容を本にしたもの。
フィンランド教育のキーはQualityとEquality(質と平等)。
学力の高さはもちろんのこと、地域間、男女間、学校間での学力の差が驚くほど小さいことがそれを示している。
それには教育のシステム、教師教育、現場の教師への権限移譲、政府の手厚いバックアップなど多くの要因がみえてくる。ヘイノネンさんの“「信頼」と「柔軟性」がなければ教育は機能しない”という言葉には、マラウイの現実を見ていて納得(ちなみにマラウイは柔軟性ではなく、ただただユルい)。
対談形式で短いので、息抜き感覚で読めるので是非。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教育
感想投稿日 : 2011年5月7日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年4月8日

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