風の靴

  • 講談社 (2009年3月28日発売)
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本棚登録 : 108
感想 : 13
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途中までは、漂流する話かと思ってドキドキしました。

後半がよかった。

他人、特に兄弟と比べられることは辛いと思います。「そんなこと、気にするな」と言うのは簡単だけど言われた方はそんなに割り切れないだろうし。

私が自分で何でも決めて、親には事後報告だったので、子どもたちにも努めて口出しないようにしています。

「(Aという道とBという道があって)どっちを選んでも、あっちにすればよかったと後悔する日が必ずある。ただな、自分で選べば、良い日も悪い日も自分で引き受けられる。ただ、それだけのことなんだ。」

〈だれでもない、ぼくが、風に靴を履かせて駆けていくんだ。〉

先に読んでしまった、朽木さんの「あとがきにかえて」の中の

「どうか一人でも多くの少年少女たちが『海』に乗り出してくれますように。
―それぞれの風に、それぞれの靴を履かせて。

読み終わってからは、ストンと心に落ちました。

作品中に出てくる名作も含めて中高生におすすめ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年4月19日
読了日 : 2023年4月19日
本棚登録日 : 2023年4月13日

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