人形が推理するミステリだけど、安楽椅子ものではなくて今回はバスジャック。乗り合わせた(?)バスが殺人容疑をかけられた拳銃所持の人間にジャックされるものの、話を聞いてみると、本人は殺していないと言う。
閉鎖されたバスの中、得られる情報も少ない状況でバスジャック犯の無実を証明して投降させないと…というお話。
状況としては結構緊迫しているはずなんだけど、語り手の性格なのか最初から最後までーそのままの意味でー楽しい文章です。あまりミステリという感じではなく、恋愛の話が強くなっているので、ミステリというつもりで読むと少し物足りないかもしれません。かと言って恋愛小説というつもりで読むのも…どうかな…青春小説…とでも言うのかな?
一応、本作品は「人形はこたつで推理する」の続編となっています。ただ、前作の登場人物が出てきても読むのに困るほどではないし、この作品から読むと「人形はこたつ〜」に興味が湧くんじゃないかなと思います。こっちには語り手の恋敵も出てきますしね。
文章のテンポも良く、スルスルと読めます。量としても丁度良いくらいなので、普段小説を読まない方にもお勧めです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
推理小説
- 感想投稿日 : 2013年7月7日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2013年7月7日
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