試験管の中の太陽: 常温核融合に挑む

著者 :
  • 講談社 (1993年4月1日発売)
5.00
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 7
感想 : 1
5

「試験管の中で、核融合が起こせる」1989・03・23日ユタ大学のフライシュマン・ポンズ両教授が「重水の電気分解中、異常な熱が発生し、パラジュウム電極が融けてしまった。これはパラジュウム個体内で重水元素同士が衝突し、核融合反応を起こした可能性がある」と発表した。
その実験・追試再現を科学的に検証しようと世界中が沸き立ち、追試験が行われたが・・明確な常温核融合反応による証拠はその後、得られていない。
著者はそのころNTT基礎研究所で電気分解により創生される水素や三重水素、ヘリウム-3・ヘリウム-4が全て分解の水に吸収され検出できない欠陥を解決するため・・真空中でヘリウム-3/4などを検出するアイデアを考え付き、バラジユウムに重水素イオンを10キロボルトの低電圧で注入する金でのバラジュウム板皮膜方法、他を実験。
そして、ある日・・常温核融合と思われる過剰熱による合金バラジュウム板が生成した。こちらも未だ実験検証の再現は達成されていない。
太陽や木星・・そして地球内部でも、合理的にデータや現象を説明するのに「常温核融合」仮説が都合が良い・・・。
偶然??発生?した電気分解と真空?での常温核融合?現象。
人類の叡智と資財をすべて投入しても、核廃棄物を残さず、無尽蔵の海水から、貴重なヘリウムガスまで生み出しエネルギー改革をもたらすこの常温核融合!今こそ・・再度、全世界が取り組むべき時だろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自然科学
感想投稿日 : 2011年5月3日
読了日 : 2011年5月3日
本棚登録日 : 2011年5月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする