ふたりの文化祭

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2016年3月30日発売)
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本棚登録 : 190
感想 : 26
4

シリーズものとは知らず、いきなり読んだけど、楽しめました。進学校に通う高校1年生の日常。
日常に起こったささやかな変化が、二人に大きな変化(成長?)をもたらす。

他のレビューにもあるように、「ふたり」は、恋愛関係でも、親友でもなく、あくまで、別の人間関係を持つ、個人と個人。だから、同じクラス、同じ時間を過ごしていても、二つの異なるストーリーが交錯しながら進んで行く感覚。

色々と解決していないこともあるけど、読後感はさわやかでした。
面白かったから、シリーズの他のも探してみようと思います。

追記ーーー
 シリーズ第二作の「ぼくの嘘」を読みましたが、この「ふたりの文化祭」でキーパーソンであるスーパー美少女、が語り手の一人で、「ふたりの文化祭」を読んだ後に気になっていたことの一つが明かされていました。普通なら「ぼくの嘘」を先に読むので、その場合どんな感じで「ふたりの文化祭」を読み進めることになるのかな、と想像してみたけど、私が読んだ順番は、実はなかなか良かった気がします。第一作の「私の恋人」も借りてきたのに、なぜ第二作を先に読んでしまったかというと、「ふたりの文化祭」における、スーパー美少女がとても魅力的で、ミステリアスで、気になったからです。いや、学生の群像劇っていいですね。

「ふたりの文化祭」の続きがあるなら、読みたいなと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 青春もの
感想投稿日 : 2020年12月24日
読了日 : 2020年12月22日
本棚登録日 : 2020年12月24日

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