(039)幻 (百年文庫)

  • ポプラ社 (2010年10月12日発売)
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本棚登録 : 175
感想 : 30
3

『白い満月』の八重子の無意識の身勝手さに振り回されてしまう静江の姉妹の対比と女中のお夏の哀しみを持つ控え目さ。
全体に『死』が潜んだ物語の中で女性陣の個性が目立ちました。
文章は美しいけれど話の内容としてはあまり好きではありませんでした。

『壁の染み』の次々と湧き出る想いに圧倒されました。勢いに押されて苦しかったです。

『途上にて』はこの本の中では一番落ち着いて読めました。
きんつばが食べたくなります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月23日
読了日 : 2022年4月23日
本棚登録日 : 2022年4月23日

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