マンガ世界の文学 (9) サロメ

  • 世界文化社 (1996年7月1日発売)
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本棚登録 : 20
感想 : 3
5

ヨカナーン 触らせておくれ
そなたの黒髪、肌は美しい 
本当に欲しいのはお前の美しい唇
神の御子なら その唇で穢れた私を浄めておくれ…

王様 ヨカナーンの首をくださいまし
銀盆にのせて今すぐここへ…

さあ口づけするわ
口づけは甘いと思っていたのに
お前の唇は苦い
血の味? いいえ!恋の味だからよ
ヨカナーン、私だけのもの……

──妖しく美しい月の夜のこと
宴の乾杯の最後はシシリアの血の如き赤い酒
神への犠牲(いけにえ)のかわり
銀色に輝く月が赤く染まり、やがて消える──

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難しそうな話はまずは漫画で。
恐ろしくも妖艶な描写であった。サロメと月の夜がとにかく妖しく美しい。
漫画とはいえ台詞が良く、音読したくなる。

聖書関連の本から、ユダヤの王女サロメに興味を持った。
オスカー・ワイルドの「サロメ」では、ヨカナーン(預言者ヨハネ)が憎くてその首を所望したのではないことが分かった。
原作を読んでみたい。ビアズリーの挿絵も見てみたい。

本音の感想は……………怖っ!(-_-;)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マンガで知識
感想投稿日 : 2022年8月10日
読了日 : 2022年8月10日
本棚登録日 : 2022年8月10日

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コメント 5件

ポプラ並木さんのコメント
2022/08/13

なおなおさん、怖いお話しだね。サロメ、タイトルは聴いたことはあったけど、こんなお話しだったとは。原田マハさんのサロメというのもあったよな?ちょっと調べてみますね。

なおなおさんのコメント
2022/08/13

ポプラ並木さん、こんにちは!コメントをありがとうございます。
次は原作を読んで、マハさんの本へと続きたいと考えております。マハさんのは、「サロメ」の挿絵を描いたビアズリーの周りの人(ワイルドとかその恋人とか!?)の愛憎物語らしいです。

ポプラ並木さんのコメント
2022/08/13

なお尚さんは詳しいですね。素晴らしい。自分は海外古典を全然知らないので、徐々に読もうと思います。シェークスピアを体験したいです。

なおなおさんのコメント
2022/08/13

ポプラ並木さん、私も海外古典は全く知らないのです。シェークスピアとかも。本は持っているのですが挫折(-_-;)
少しずつ頑張りますか…

ポプラ並木さんのコメント
2022/08/13

おおおーいですね。少しずつ頑張りましょう♪

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