デザ-トタウン

  • ビーエル出版 (2003年8月20日発売)
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感想 : 4
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舞台はアメリカ西部の砂漠地帯にある小さな町。
かつては賑やかだったが、今は列車も通らず、補水や給油に立ち寄る車両も少なくなってきた。
しかしこの町が好きで住み続ける人たちがいる。
過酷な自然環境の中で、人々がたくましく生きる様子を四季とともに描いた絵本。

季節は夏から始まる。
太陽はギラギラと熱い。
陽が昇る頃に洗濯物を干し、朝食が終わる頃には乾く。犬も走らずのろのろと歩く。
夜、お店に人々が集まり、バスケやパーティーを楽しむ。

秋になると砂嵐がある。

冬はクリスマスの飾り付けで町は賑やか。
たまに雪も降るが、二、三日のうちに溶ける。
雨が屋根を叩くのは嬉しい音楽。恵みの雨。

春は短い。
少しの雨と雪が砂漠に緑をもたらし、野の花が咲きほこる。
この間に、修理や掃除など活動する。
春の新鮮な気分はすぐに終わり、過酷な夏がまたやってくる。

絵も細かくてきれいだった。
砂漠地帯の四季の移り変わりが感じられた。

またあとがきで、読者への問いかけがある。
絵の中にドラマが散りばめられ、「気づきましたか?」と。
全く気づかず…^^;
もう一度読み返して楽しんだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本(海外)
感想投稿日 : 2022年2月23日
読了日 : 2022年2月22日
本棚登録日 : 2022年2月22日

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