夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)

  • 新潮社 (1971年8月3日発売)
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本棚登録 : 1901
感想 : 115

シェイクスピアといえば悲劇だが『夏の夜の夢』のようなファンタジックな喜劇も好き。翻訳の過程でシェイクスピアの巧さは減少してしまうのだけれど、それでも三つの筋が交差しあっていて、他愛ないけれど夢幻的で面白い。にしても愛に振り回される人間って。ヘレナとデメトリアスはそれでいいのだろうか。『あらし』はシェイクスピアの最後の作品とされる悲喜劇。植民地的アプローチで読んでもプロスペローと作者を重ねて読んでも興味深い。この作品が最後だからこそ作者の不思議な魅力が高まる気がする。アントーニオが不安ではあるが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年4月3日
読了日 : 2014年1月22日
本棚登録日 : 2014年4月3日

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