岳 9 (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館 (2009年2月27日発売)
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本棚登録 : 814
感想 : 33
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粒ぞろいの作品が揃った奇跡の巻。特に「形見」は最後まで描いてはないが、亡き父親の「山はいいぞ」という息子への無言のメッセージを感じさせて深い。

▼第0話/形見▼第1話/似た者同士▼第2話/意志の宴(うたげ)▼第3話/牧の山と空(1)▼第4話/牧の山と空(2)▼第5話/牧の山と空(3)▼第6話/雪のお宿(やど)▼第7話/花笠道中▼第8話/丼めし▼第9話/ふつうの女房
●主な登場人物/島崎三歩(海外の山々を登り、故郷に戻り民間の救助ボランティアをしている)、野田正人(長野県警の警察官。山岳救助隊チーフで、三歩の幼なじみ)、椎名久美(野田の部下で山は初心者。今ひとつ山を好きになれずにいる)、ザック(三歩のアメリカ時代の山岳救助チームメート)
●あらすじ/三歩が運んだ遺体の人物の息子・朝倉陽平が、三歩を訪ねて山へやってきた。探したい物があるから、父の遺体発見現場まで連れて行って欲しいと彼はいう。父が書きおいた形見分けに「陽平、ピッケル」の文字があり、なぜ父は自分にそれを遺したのか? その理由を確かめるため現場へ向かう陽平だったが…(第0話)。●本巻の特徴/笑顔をなくした少女とナオタのふれあいを描いた「似た者同士」、山の男たちの弔いを描いた「意志の宴」、昴エアの牧が、南アルプスにいる理由を描いた3部作「牧の山と空」など全9編を収録。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月28日
読了日 : 2020年8月28日
本棚登録日 : 2020年8月28日

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