間宮林蔵が樺太を探検した人だというのはもちろん、小学校のころから知識として知っていることではあるが、実際にどういう探検をしたかについてはこれまで考えてみたこともなかった。
本書はその足跡を丹念に追った歴史小説。農民の生まれから幕府の下級役人になり、測量のために北海道にわたったこと。樺太が島であることを確認するために、3度にわたって北上を試みたこと。また海峡を渡ってアムール川を遡上し、清国が支配する街まで行ったことなど、興味深いことがいろいろとあった。
その後は隠密としても活動し、シーボルト事件にも関係があったなど、いろいろ勉強になった。
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- 感想投稿日 : 2013年9月16日
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- 本棚登録日 : 2013年9月12日
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