「温かな文字を書く男」
思い出は時として諸刃の剣になる
だが、人生は思い出の積み重ねでしかありえない。
良きにつけ悪しきにつけ、そのひとが生きてきた
証なのだ。そこに喜怒哀楽のすべてがあって、人
間らしさがある。
「鶴を折る女」
嘘を書いてはならないが、ものには見方が様々あ
る。目線によっては、知り得た情報でも、何か物
陰にあって見えないものだってあるのだ。
「嘘をつく男」
思い出には辛いものもある。だが辛いことも、悲
しいことも積み重ねていくのが人生なんだ。
「少女椿のゆめ」
歳のとり方、すなわちそれは生き方やからな。ど
んな人生を歩んだかちゅうのが、顔に表れるんや
簡単に言うとな、ぎょうさん笑わなな、ええ顔に
はなられへん、ちゅうこっちゃがな
息子との自死から妻の心が壊れ 支えるため刑事をやめた主人公。 「思い出探偵社」主人公の人間性に惹かれ集ってきた調査員。
人生に縁は欠かせない。そのささやかな縁により その後の人生が大きく小さくも変わっていく。人生の節目にその出会いを思い出す。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
鏑木蓮
- 感想投稿日 : 2017年9月16日
- 読了日 : 2017年9月16日
- 本棚登録日 : 2015年12月10日
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