ずいぶん前に知ったオープロジェクトの「軍艦島オデッセイ」というサイトはお気に入りのひとつでして、そこが去年写真集を出していることを知り、検索をかけたら何冊か軍艦島の写真集を見つけまして借りてみたその中の1冊。
この写真集はモノクロですけど、カラーではわからない陰影がいいです。
写真はオープロジェクトの方が私は好きですけど、この雑賀氏、この軍艦島が閉山になる直前に行って閉山式を挟んで数ヶ月に渡って滞在して撮影をされてたみたいです。
そのときの写真は文章に添えるように小さくしか使われてないけど、そのときの様子がわかる文章が興味深かったです。写真集の写真じたいは、閉山後10年経って改めて撮りに行ったときの写真のようです。さらに時間が進んでから撮られたオープロジェクトの写真と比べると、さらに朽ちている様子がわかります。それにしても、大正から昭和前半にかけての建造物(当時としては超ハイテク駆使よね?)なのに、この自分が住んでる今の公団住宅を見るようでねぇ。
なのにとんでもなく廃墟な、そのタイムラグの不思議感にヤラれちゃうんだろうなぁ~。
(周りが海だし、塩害と台風で普通の数倍のスピードで朽ちるせいでもあるみたいけど。)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
デザイン・絵画・写真集
- 感想投稿日 : 2009年11月6日
- 読了日 : 2009年7月3日
- 本棚登録日 : 2009年7月3日
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