帝王の絆 (TAIRIKU NOVELS 月光界シリーズ 6)

著者 :
  • 大陸書房 (1992年6月1日発売)
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本棚登録 : 39
感想 : 1
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古本屋で前から探してたけど出版社潰れててマイナー過ぎるのか見当たらなかったシリーズが、②③⑥の3冊だけ売ってたのでゲットー。
⑤までは読んでるので⑥のこの本を読む。
①~⑤の主人公・弓香の親友のひとり・秀子が主人公。

長年の夢だった医者を諦め大学を辞めた秀子は、とりあえずの働き先としてアルバイトを探していた。そんな秀子に働き先を紹介するといって声をかけてきたキャリア・ウーマン風の女性が案内した車の中には、なんと砂漠が広がっていた。無理矢理砂漠に秀子を引き込もうとする女性から秀子を救ったのは、翠の髪と青い瞳をもった少年だった――。

異世界の輩にやたら色んな人に「王様になって!」とねだられる女の子の話。
もちろん舞台は途中で月光界に移るんだけどほとんどが海なので、前巻までの舞台はあんまり関係ない。
天界樹夢語りを読んでる人なら人魚とか海妖が出てくるので、ちょっとニヤニヤできます。
銀鱗姫の兄弟も出てくるよ!

異世界の命運と幼馴染との友情が同列っていう、なんだか作り物っぽいような、逆に現実的なような、そんなところが良い。
ローファンタジーの基本だね~。
ただ、①~⑤の縮小版っていう感じが否めない。
異世界で、異世界の住人と恋愛して、王様になるっていうまったく同じ展開。
最後の珊瑚礁のシーンはとても好きなだけに目新しさがなくて残念。
もっと秀子だけのなにかが欲しかったなー。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年7月4日
読了日 : 2012年7月3日
本棚登録日 : 2012年7月3日

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