頼子のために (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1993年5月6日発売)
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本棚登録 : 1315
感想 : 142
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高校生の娘を殺された父親の手記から話は始まる。

25年前に書かれた小説だという事だけれど、古さは余り感じず。
堅苦しい感じもなく読みやすい一冊でした。

あとがきなどを読むと作者は何だかナイーブな印象を受けました。逡巡していると言うか。
更に解説で『探偵、法月倫太郎は好きではない』と
ズタボロに言われていて思わず笑ってしまいました。
まぁ、先輩の激励と言ったところなんでしょうが。

『新本格』というジャンルが出来た頃、大御所からバッシングを受けやすい年代だったのでしょうか。
そんな時代背景ありきで作者を見てみると、逡巡している作者にかなり好感が持てます。
シリーズものみたいなので他の作品も読んでみよう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本作家
感想投稿日 : 2017年4月12日
読了日 : 2017年4月11日
本棚登録日 : 2017年4月11日

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