イギリスはおいしい (文春文庫 は 14-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (1995年9月8日発売)
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本棚登録 : 1059
感想 : 125
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イギリスと言えば料理のまずさでいの一番にやり玉に上げられる国である。この本に出てくる料理もやっぱりあまり美味しそうには見えない(読めない)。ただし、イギリスの食事を楽しむ姿勢に関しては一目置きたい。この本に登場する人物は誰もがとても自由に食事を楽しむのである。この雰囲気を見習わなければならないと思いつつ、本が出てから30年以上経つがこの雰囲気は今でもイギリスに残っているのかも気になったりする。
他に注目する点と言えば食材の違い。リンゴひとつとっても日本と全く違うものになっているのが新鮮で面白い。鱈(haddock)と真鱈(cod)の区別なんて日本人つかないもんね。
著者のウィットに富みつつも軽い文体も読みやすいのでおすすめ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月4日
読了日 : 2024年4月4日
本棚登録日 : 2024年4月4日

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