イギリスのお菓子とごちそう アガサ・クリスティーの食卓

著者 :
  • 二見書房 (2019年4月1日発売)
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感想 : 21
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イギリス人ご夫妻と共に暮らした経験を持つ著者による、様々なイギリス食文化が書かれた本です。

イギリス各地の食文化がアガサ・クリスティー作品の文章と共に写真や地図を添えて紹介されているのですが、印象的なエピソードがたくさんありました。

・イギリスのブルーチーズ「スティルトン」やキャッスル・プディング
・デミタスカップでいただく濃いコーヒー(紅茶の印象の強いイギリスでもコーヒー文化があり、コーヒーの普及の方が紅茶よりも早かったそう)
・青い柳模様の食器とスコーン、ウエディングに列席できなかった人に白い砂糖衣のウエディングケーキが郵送されてくる習慣
・寒い季節の温かいポリッジ(穀物粥)
・暖炉の火であぶるクランペット(パンやのくまさんのパン)
・ブレッドプディングとプディングの伝統を守ろうと発足したスリーウェイズホテルの「プディングクラブ」(行ってみたい!)
・黄金色に輝くマーマレード
・ハロウィンの水に浮かべたリンゴのゲームとアップルパイ
・白いバンの魚屋さん。好みでいかようにも切身にしてくれる(いいなぁ)
・(イギリスからの移民時代つながりで)ジョージ・ワシントンのお母様のジンジャーブレッドレシピ
・デヴォンシャーの昔ながらのクロテッドクリーム作り
・ビールで溶かしたチーズを乗せて焼くトースト、ウェルシュ・ラビット
・(材料があれば)すぐ作れるアイルランドのソーダ・ブレッド
・一ヵ月熟成させて作るクリスマス・プディングとイギリスのクリスマス

ブレッドプディングやジンジャーブレッドは作ってみたくなります。ポアロも読み返したくなりました。「パンやのくまさん」は読んだことが無かったのですが、子どもたちと一緒に読みたいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年2月12日
読了日 : 2022年2月12日
本棚登録日 : 2022年2月12日

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