安楽椅子探偵ものでよく引き合いに出される「九マイルは遠すぎる」今回初めてこの話が14年間も練られて完成したストーリーであることを知りました。推論を重ねてたどり着いた先に、出題者にも思いもかけないラストが待っているところなどはやりすぎと思えるほど見事です。この本はこの話で探偵役だったニッキィ・ウェルト教授の短編集ですが時代背景と異国ということから多少想像しにくい面はあるもののニッキィとわたしとの掛け合いも楽しく言葉遊びも含め翻訳はかなり読みやすいと思います。好みは「エンド・プレイ」「時計を二つ持つ男」。
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- 感想投稿日 : 2019年6月14日
- 読了日 : 2015年5月22日
- 本棚登録日 : 2019年6月14日
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