かつて恋をしたひと、いま恋をしているひと、これから恋をしたいひと─。
すべての胸に響いたあの二冊の本が、一つの物語に生まれかわった。
99年刊の同名図書「Rosso」「Blu」を一冊にまとめた愛蔵版。
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H24.10.23 読了
気分が塞いでいる時に読んだせいか、江國香織が綴るアオイの生活に心がぴったり寄り添ってしまって、どうにも切なかった。
アオイにとってのバスタブの存在意義。
胸が痛い。
分厚いので時間をかけて読むつもりだったのに、もう読み進める手を止められず、一気読み。
マーヴ……。
あんな完璧な優しさに、胸が苦しくなる。
rossoとbluが交互に綴られるような形に再構成されていたので、2人の物語が交錯するところが見られて良かった。連載当時のままらしい。
でも、最後に順正が「精算」という言葉を頭に描いたのにはショックだった。
あそこらへんは、男と女の考え方の違いなのかな、と思ったり…。
今度はrossoだけで読んでみたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2012
- 感想投稿日 : 2012年10月23日
- 読了日 : 2012年10月23日
- 本棚登録日 : 2012年10月3日
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