朝食を食べる子供の方が成績がいいとか、幼稚園出の子の方が保育園出の子より成績がいいとか、生活と成績の関連については色んなことが最近言われていて、この本もそういうデータが豊富に載っている。
朝食を食べないから頭が回らないのか、朝食を食べないことをよしとするような家庭環境だから成績が悪いのか、何なのか、それだけではわからないけれど、関連性の積み重ねの意義はそれはそれで大きいのでは。
子供の成績と様々な生活の断面には明らかな関連性(因果関係ではないけれど)があり、それは個人の努力ではどうにもならない部分なのかもしれない、というのが著者が言いたかったことだと思う。
格差が厳然とあり、世代を超えてその格差が受け継がれていくという危機感。でもそれって別に新しい話ではないのではという気もする。昔も今もこれからも、平等なんてないのだから。
タイトルの「遺伝」の部分は中身とは違うし不正確だけど、週刊誌的にわざと扇情的なのかしら?
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年12月6日
- 読了日 : 2013年2月13日
- 本棚登録日 : 2018年12月2日
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