格差が遺伝する! ~子どもの下流化を防ぐには~ (宝島社新書 231)

著者 :
  • 宝島社 (2007年5月19日発売)
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本棚登録 : 210
感想 : 30
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朝食を食べる子供の方が成績がいいとか、幼稚園出の子の方が保育園出の子より成績がいいとか、生活と成績の関連については色んなことが最近言われていて、この本もそういうデータが豊富に載っている。
朝食を食べないから頭が回らないのか、朝食を食べないことをよしとするような家庭環境だから成績が悪いのか、何なのか、それだけではわからないけれど、関連性の積み重ねの意義はそれはそれで大きいのでは。
子供の成績と様々な生活の断面には明らかな関連性(因果関係ではないけれど)があり、それは個人の努力ではどうにもならない部分なのかもしれない、というのが著者が言いたかったことだと思う。
格差が厳然とあり、世代を超えてその格差が受け継がれていくという危機感。でもそれって別に新しい話ではないのではという気もする。昔も今もこれからも、平等なんてないのだから。
タイトルの「遺伝」の部分は中身とは違うし不正確だけど、週刊誌的にわざと扇情的なのかしら?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年12月6日
読了日 : 2013年2月13日
本棚登録日 : 2018年12月2日

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