誰の味方でもありません (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社 (2019年4月16日発売)
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感想 : 102
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肩書きは社会学者です。TVでは毒舌ですが、
社会学者としての視点で現代社会のあらゆる
物事に対して持論を語るエッセイです。

現代とはIT社会を指しており、若者でないと
こういう切り口ででは語れないなあ、という
鋭い考え方がズバズバ出てきます。

「炎上しやすい人はどんな人か」という問い
に対する答えは「その人から見て、うらやま
しくない人」だとか。

マツコデラックスが炎上しないのも、あの
体型であるがゆえ、という説には納得しまし
た。

あと「これは」と思った箇所を一つ。著者は
中島みゆきに心酔しているようです。

あるラジオ番組だったか、彼女に対する質問
「挑戦するのだけど常に失敗続ける敗者と、
安全圏を死守する日々で成功を収めた人では
どちらを支持する?」という内容に対して、

「一つ忘れているよ。失敗と成功の境界線を
引くレフェリー以外は全部支持する」という
答えをしたそうです。

世の中レフェリーが溢れていることに対して
中島みゆきさんの言葉を借りていました。

ここだけでも読む価値はある一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2020年11月2日
読了日 : 2019年8月16日
本棚登録日 : 2019年8月16日

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