Date of DATE 伊達公子の日

  • 文藝春秋 (2018年7月27日発売)
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本棚登録 : 27
感想 : 5
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テニスプレーヤー伊達公子の復帰から二度目の引退まで
を綴った本です。

一度目は絶頂期での引退だっただけに、歳を重ねると
見えてくるものもあったのでしょう。さらに体力的な自信
も得たので復帰へと繋がったことが語られています。

そこから10年。
世界で一人で戦わなければならないテニスというスポーツ
は本当に過酷です。

錦織圭というトッププレーヤーが生まれていながら、
それに続く人がいない現状は卓球と比較しておかしいと
伊達氏は言います。
それは日本のテニス環境に問題があると指摘しています。

特に日本で一般的な人工芝に砂をまいたオムニコート。
これは管理が簡単なので日本ではメジャーなのだが、
国際規格ではないのだそうです。

こういった裾野の環境に一石を投じる姿勢に、テニス界
の未来を託したくなる一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: なんでも
感想投稿日 : 2019年12月19日
読了日 : 2018年9月2日
本棚登録日 : 2018年9月2日

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