選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子 (文春文庫 か 83-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2021年4月6日発売)
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本棚登録 : 235
感想 : 10
5

昨日に引き続き「小さな命」を考える本です。

出生前診断の誤診によってダウン症の子を出
産した女性が、誤診した医者を訴えた裁判の
ルポです。

「では誤診でなければ、中絶を選んだのか?」
と問われると、そうではないと言う。

単純に第三者的な立場で考えてしまうと、ダ
ウン症であると知らされていなかったので、
しなくてもよい苦労や悲しみを背負うことに
なった。それを訴えるのだろう、と思えます。

しかし訴えた理由はそんな単純ではありませ
ん。

「命とは?」「母親の思いとは?」「生きる
とは?」

本当に本当に、人間の根源について考えさせ
られる一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2022年3月8日
読了日 : 2021年5月13日
本棚登録日 : 2021年5月13日

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