昨日に引き続き「小さな命」を考える本です。
出生前診断の誤診によってダウン症の子を出
産した女性が、誤診した医者を訴えた裁判の
ルポです。
「では誤診でなければ、中絶を選んだのか?」
と問われると、そうではないと言う。
単純に第三者的な立場で考えてしまうと、ダ
ウン症であると知らされていなかったので、
しなくてもよい苦労や悲しみを背負うことに
なった。それを訴えるのだろう、と思えます。
しかし訴えた理由はそんな単純ではありませ
ん。
「命とは?」「母親の思いとは?」「生きる
とは?」
本当に本当に、人間の根源について考えさせ
られる一冊です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2022年3月8日
- 読了日 : 2021年5月13日
- 本棚登録日 : 2021年5月13日
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