女帝 小池百合子

著者 :
  • 文藝春秋 (2020年5月29日発売)
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正直に言えば政治にはあまり興味がない。

そんな私が発売されてから気になっていた一冊、それが「女帝 小池百合子」。

発売されてからもうすぐ2年半...

彼女は今も日本の首都である東京都の都知事として君臨しています。

ノンフィクションである本書、書き終えるまでに約3年半を費やし、巻末に記された参考文献と資料の多さを鑑みれば基本的には本書の内容は正しいのだと思います。

だとすれば...

只々恐ろしい。

風見鶏のごとく権力に寄り添う姿はまるで小判鮫、いや、寄生虫。

本書に書かれている内容がもしも事実でないのであれば、間違いなく名誉毀損以外の何者でもない。

しかしながら、私の知る限りで小池さん側から訴えられているといった報道を見た記憶はありません。

一躍ときの人となった感のある小池都知事。

民主主義の根幹ともいえる選挙で当選し、風を読み、所属する政党をコロコロと変え、大臣にまで上り詰めた後の都知事選出馬。

日本の政治家の中ではマスコミの使い方が旨いし、間違いなく彼女が風を吹かせ、都知事選を圧勝。

都民ではありませんが、次の総理大臣候補とまで言われた小池さんはやはり世間一般でいう「女性」ではないのだろう。

彼女を一言で表すのならばまさに「女帝」。

一般的にいう面白い本ではないと思いますが、目を背けることが出来ずにページを捲る手が止まりませんでした。


内容(「BOOK」データベースより)
救世主か?“怪物”か?彼女の真実の姿。

コロナに脅かされる首都・東京の命運を担う政治家・小池百合子。
女性初の都知事であり、次の総理候補との呼び声も高い。

しかし、われわれは、彼女のことをどれだけ知っているのだろうか。

「芦屋令嬢」育ち、謎多きカイロ時代、キャスターから政治の道へーー
常に「風」を巻き起こしながら、権力の頂点を目指す彼女。
今まで明かされることのなかったその数奇な半生を、
三年半の歳月を費やした綿密な取材のもと描き切る。

〔目次より〕
序章 平成の華
第一章 「芦屋令嬢」
第二章 カイロ大学への留学
第三章 虚飾の階段
第四章 政界のチアリーダー
第五章 大臣の椅子
第六章 復讐
第七章 イカロスの翼
終章 小池百合子という深淵

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年9月18日
読了日 : 2022年9月18日
本棚登録日 : 2022年2月20日

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