円満定年退職をして「終わった人」というカテゴリーに分けられるのはいかにも会社に一生を捧げた人達の物言いだなと思います。音楽やっていると、現役バリバリのベテランミュージシャンや、あらゆるミュージシャンを聞きに西へ東へ駆けずり回る人もいて、パワフルな人達ばかりなので、老後にやることないと家でごろごろして奥さんに疎ましがられるとか信じられないというのが正直な所です。
自分が定年になったころは年金も少ないだろうし、そもそも定年がかなり伸びていそうだしで、ほのぼのした老後は夢のまた夢ですね。
この主人公はそもそもエリートなので老後の資金も億レベルであるので悠々自適まっしぐらのはず。一般の金銭感覚とはちがうよね、というのが正直な感想でした。
でも読んでいるうちに思ったのは、人って生活をそんなに急激に変えられないので、ある程度人に敬われていると、一気にそれが無くなるのはプライド傷つくでしょうから、社会的地位があった人というのもなかなか大変だなという事です。
奥さんとの軋轢は、他人事ながら読んでいて切なくなりました。家庭内のギスギスがずっと続くのは何より辛いですから。
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- 感想投稿日 : 2019年1月25日
- 読了日 : 2019年1月24日
- 本棚登録日 : 2019年1月24日
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