名作の誉れ高い児童文学です。
地元の図書館に無いという片手落ちが判明しとても遺憾に思います。
それぐらいどこにでも無いとおかしいくらいのポピュラーさなのでとても気になっていました。
解説が森絵都さんで、しかも大絶賛というのは作品のハードル爆上げになってかえって心配になります。
解説で絵都さんも言っていますが、あらすじをポンと解説するには要素が多すぎて説明しにくいです。
途中途中で挟まってくる100年前くらいの挿話がどう絡んでくるのか気になりますが、あえて気にせずどんどん読んでしまった方が良いでしょう。あまり深く考えない方が感銘受けると思います。僕は一度しか読んでいませんが、もう一度読むとまた受け取り方が変わりますねきっと。
単純な胸のすく物語として読むなら凡庸かもしれませんが、遠い過去から現在への連続体としての歴史が、将来どういう風に作用するのかを考えさせるという点で秀逸です。すぽんと伏線が嵌る気持ちよさと、友情冒険成長活劇としての気持ちよさが同居しているので児童文学の名作という評価は間違っていないと思います。
児童文学という括りは不自由だなと思いながらも、YA(ヤングアダルト)と書いてあるからこそ子供が選びやすいという側面もありますよね。いい作品であれば何でも読みたいなと思っているのですが、YAの名作と言われるものって情報入りにくいんです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年2月10日
- 読了日 : 2020年2月10日
- 本棚登録日 : 2020年2月10日
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