となりのアブダラくん

著者 :
  • 講談社 (2019年11月21日発売)
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本棚登録 : 221
感想 : 28
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児童書というのはとても考えられて書かれているので、どれもこれもいい本ばかりです。
この本はイスラム圏の子供が転校して、異文化との交流を描いている作品なのですが、リアルだなと思うのが、言葉が分からない、片言である事でその人を一人の人間として見ず、子供のように扱ってしまうことありますよね。特に片言で話す人をかわいく感じてしまったりしますが、母国語を完全に扱えて、多国語を片言というのは僕ら言語弱者からすると上手なはず。それなのに半人前の人間と相対しているような錯覚が生まれてしまいます。
ブレイディみかこさんの本の中で「他人の靴を履いてみる」という言葉がありますが、共感ではなく、自分からその境遇になる事を想像できる力が大事だと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年1月5日
読了日 : 2022年12月20日
本棚登録日 : 2022年12月20日

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